この給食センターは平常時4,500食の学校給食を提供する学校給食機能と、調理の見学ができる食育学習機能を持った学校給食センターです。災害発生時には、市内の避難生活者約15,000人への炊き出し機能があり、帰宅困難者など近隣住民約300人を受け入れる避難所としての機能も備えています。駐車場の広い場所を利用した支援物資の集積仕分け等を行う災害拠点機能、備蓄機能もある総合防災施設として設計しました。
設計で留意した点としては、調理員の動線と管理者の動線、見学者の動線を明確に分けるということ――。そして構内の交通計画においても同じように配送車の動線が他の車輌動線と交わらないように計画した点がポイントになっております。
福生市防災食育センターは、学校給食センターとして安全安心でおいしい給食の提供以外にも、食に関する情報発信、食育の場としても重要な役割を担っており、近年では地域の防災拠点としてその役割が広がりつつあります。