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高橋 徹
かすみがうら市立千代田義務教育学校
取締役 設計部長 高橋 徹 TORU TAKAHASHI

共に成長する学校づくり

この学校は、既存の中学校に4つの小学校を統合し、子供たちが9年間を過ごす義務教育学校となりました。既存校舎を改修し、その南側に新しい校舎を増築しています。 一文字型の既存校舎の南側に増築校舎をコの字型に配置することで、新校舎と既存校舎に程よく囲まれた児童生徒の交流を促す中庭をつくりました。平面計画では、学校の中心となる場所に図書室、メディアセンターを配置し、主体的な学びを支える環境、学校づくりを目指しています。 正門、送迎バスからのアプローチ動線は、改修した既存校舎に沿って進むと、学校の顔となる昇降口へと導かれます。校舎外観は、バルコニーや壁面の形状、凹凸に合わせてアースカラーでアクセントをつけています。昇降口から校内に入ると大きな階段が配置された吹き抜け空間に繋がります。この広々とした大階段は学習発表や学校祭でのイベントに活用できるように計画しています。大きな階段は観覧席、反対の階段は舞台として使うことができます。この大階段と多目的交流スペースを校舎全体の中央に配置し隣接させることで、多様な学習形態に弾力的に対応するとともに、学年を越えた交流を生む一体感のある学校となっています。
千代田義務教育学校
図書室も立ち寄りやすく、明るく天井の高い、気持ちの良い場所とすることで子供たちが日常的に読書や調べものがしやすい場所としました。また、教室に面して、自由に活用できるオープンスペースを配置しています。内装材には木をふんだんに使用し、温もりが感じられる生活空間をつくりました。 増築校舎の水廻りは、楽しさが感じられるようにアクセントの効いた壁面と縦長の鏡、そして身体測定ができる壁面サインをデザインしてみました。既存校舎の内装も普段の生活が楽しく感じられるよう廊下の柱や階段など、所々に彩りを施しています。
千代田義務教育学校
サイン計画では、学年や特別教室ごとにテーマカラーを設定し、鮮やかなグラフィックサインを採用することで、9年間進級するごとに自身の成長が感じられ、楽しく彩りのある学校生活が送れるよう工夫しています。 校務センターは昇降口に面して配置し、子供たちの登下校の様子やグラウンド全体を見渡せる場所としています。校務センターの前には芝貼りの低学年の遊び場を整備し、既存校舎の前には中学校時代の樹木や記念物、思い出を残しています。 私たちは学校を設計する際に、子供たちの登下校の様子や学校での生活、入学から卒業までの成長を想像し、地域の方々や卒業生に支えられ、地域とともに成長する学校づくりを考えています。千代田義務教育学校は、私たちが設計者として願いを込めて設計・監理を行った学校です。

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