佛光山は台湾に総本山を持つ臨済宗のお寺です。建てる前は台湾にある総本山を見学させていただき、日本に合わせた形にアレンジして設計しました。伊香保は寒冷地なので回廊はサッシを入れて中廊下とし、床暖房を取り入れて冬でも見学できるような形にしました。日本のお寺と違って観光客の方々でも自由に靴のまま入れます。
前面道路から山門をとおして全建物が見えるように建物の高低差を利用して計画し、現在では群馬県伊香保の観光名所ともなっております。大雄寶殿は信者さんが千人以上利用できるような大空間として設計し、玉仏は東南アジアから運ばれた一枚岩の大理石で出来ております。
大雄寶殿の天井や梁の絵は、高い足場を組み台湾の職人さんに日本に来てもらって描かせていただきました。
設計の期間は約2年、建築工事は約3年かかっております。今も新たに設計中で、広大な敷地にさまざまな施設を作っていく予定です。また法水寺は参道など敷地が広いので、いろいろな花――例えば春は桜などさまざまな植栽を植えて、訪れる皆さんにその季節ごとにインパクトを与える寺院にしたいと思っております。